・菊間瓦(小泉製瓦有限会社、有限会社ハマセ商店)
- 愛媛県今治市の菊間町で生産される「菊間瓦」は約750年の歴史を誇る伝統工芸品です。
原土の配合から成形、磨き、乾燥、焼成に至るまで、職人の高度な技術が息づいています。特に「磨き」による光沢の向上や、1,000℃以上でのいぶし焼成によって生まれる独特の銀色は、菊間瓦ならではの美しさです。
明治前後には大山祇神社の御用瓦を納入したり、皇居の御用瓦を納入するなど、最盛期を迎えたものの、近年は日本瓦の需要減少に伴い、製造業者も大幅に減少してしまいました。そのような趨勢の中、長年に渡って受け継いできた製瓦技術を応用し、新たな取り組みをしている小泉製瓦は10代続く老舗の菊間瓦窯元です。
5代目の小泉貞吉の時代から屋号を「菊貞」と名乗っています。
屋根瓦は”小泉製瓦”として、工芸品は屋号である”菊貞”を販売ブランドとしています。
代々続く屋号を使うことにより、原点に立ち返りつつ、新しい作品を創り出します。