世界中のアスリートを支えた「おもてなしカトラリー」 新潟県 燕市
- スプーンやフォークなど金属カトラリーの国内生産シェア9割以上を誇る燕市が、東京オリンピック・パラリンピックのために開発したのが、新たな逸品「おもてなしカトラリー」。その開発秘話をお届けします。
金属製品で有名な新潟県燕市が、東京2020オリンピック・パラリンピックのために開発したカトラリーの誕生秘話。
2013年、東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決定したその瞬間、燕市の鈴木市長は感動で胸がいっぱいになると同時に、選手村の食堂の映像が浮かび上がってきたそうです。
“スプーンやフォークなど金属カトラリーの国内生産シェア9割以上を誇る燕市で、何か貢献できないか?” 商工会議所をあげて、この平和の祭典であるオリンピック・パラリンピックへの貢献と、世界中のアスリートに「ツバメ」で作られたカトラリーの良さを知ってもらおうと考えました。最近のオリ・パラでは、効率性や洗浄の手間が省けるという理由で、プラスチックのカトラリーが使われていました。しかし、今回燕市が再使用可能な金属製のカトラリーを新たに提案したことで、廃棄物の削減に貢献するとともに、環境にやさしいオリ・パラづくりの一翼を担うことができました。
こうして出来上がったカトラリーは選手村食堂で使用され、食を通じた選手のパフォーマンス発揮に貢献するとともに、トキが真っ直ぐに飛翔する様と桜をあしらったデザインは、多くの方々の心を捉えました。世界中のだれもが使いやすいようにとこだわり、考えぬかれたサイズと形状は、燕だからこそできた「おもてなし」のカタチ。今後はレガシーとして未来へ引き継いでいくべく、教育現場や福祉施設などでの活用を開始します。
ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールは、そうした燕製品に対し、革新性、審美性、機能性、市場性、社会・環境性について、専門的視点により評価・発信することで、産地としての競争力を高め、持続的発展を目指しています。
グランプリには経済産業大臣賞が授与される、40年以上の歴史があるコンクールです。デザインコンクール2021受賞製品
www.city.tsubame.niigata.jp/soshiki/sangyo_shinko/2/kougyou/7/12023.html デザインコンクール2022受賞製品 www.city.tsubame.niigata.jp/soshiki/sangyo_shinko/2/kougyou/7/12022.html