日本のものづくりへの想いを聞かせてください。

■ブランドを守る
私は、伝統工芸業界のブランド力を高めて行きたいと考えています。現在の日本の適正価格という考え方は購入者側へバランスが寄っており、販売量はある程度あるものの疲弊しているものづくりの現場があることも事実です。商品を値引きして売るという安易な方法に逃げることなく、どのようにしたらそのブランドや商品の価値をお客様にご理解いただけけるか。高単価の商品ではありますが、その付加価値をいかにお客様に伝えて、魅力をご理解いただくかが大切です。その結果、ものづくりの現場の職人達が下請けといじめられることなく、きちんと誇りと適正な利益をもって働けることが、伝統工芸を未来へ繋いでいくにあたって必要なことと考えています。

■スター職人を生む
職人の高齢化、後継者不足は非常に深刻な問題です。数百年続いた看板も歴史が途絶えてしまうことは、日本全体にとっても大きな損失であると考えています。先日も江戸時代末期から続いてきた工房が、後継者がいないため廃業をしてしまいました。子供たちが日本のものづくりに憧れる世界を作りたい。そのためにBECOSからスタ―選手ならぬ、スター職人、スターブランドを生み出したいと考えています。 日本全国に眠って、素晴らしい伝統工芸品を広く知って、触れて、使って手に入れたい。伝統工芸の魅力をたくさんの方に知っていただき、職人達の売上拡大、後継者不足の解消、地方創生などの社会課題を解決したいと思っています。

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