・菊間瓦(小泉製瓦有限会社、有限会社ハマセ商店)
- 愛媛県今治市の菊間町で生産される「菊間瓦」は、いぶし銀の独特の色とつやが特長で約750年の歴史があります。明治前後には大山祇神社の御用瓦を納入したり、皇居の御用瓦を納入するなど、最盛期を迎えたものの、近年は日本瓦の需要減少に伴い、製造業者も大幅に減少してしまいました。そのような趨勢の中、長年に渡って受け継いできた製瓦技術を応用し、様々な商品を生み出しています。
今治市は、近畿地方と九州地方を結ぶ瀬戸内海航路の中間に位置しており、古来より海上交通の要衝となってきました。
戦国時代には、来島村上氏、能島村上氏などの海賊衆が大きな影響力をもち、瀬戸内海の交易・流通の秩序を支える海上活動を生業としていました。
その精神が現代の海運・造船産業にも受け継がれ、今では世界的な海事産業の集積地として名をはせています。
また、今治と言えば「今治タオル」というイメージが強いと思いますが、桜井漆器や菊間瓦のような伝統工芸や、今話題の「紅まどんな」など柑橘類の産地でもあります。
今回、今治の様々な地場産業の中から、タオル、木工品をはじめ、桜井漆器技術、そして菊間瓦の技術を活用した興味深い逸品をご紹介します。
(開催場所:東京ワールドゲート神谷町トラストタワー2F CoCo JAPAN)